タロウの両親から、
「ナナ子ちゃん、犬猫処分しないの? タロウもだけど、うちは動物が苦手なのよ」
と言われたのだ。
「なに言ってるんですか。子供が嫌いだったら子供を処分するんですか?」
「子供と犬猫は違う」
「私にとっては同じです」
「んまー、生意気なっ」
確かそんなことを言っていたような気がする。犬猫がいかに汚いかを滔々と語られ、私は怒りと苛立ちが頂点に達しとうとう爆発の瞬間を迎えることになった。
「やかましいわっ!!!」
そのままタロウ家を後にして、はらわたが煮えくり返る思いでハチ助に電話した。
「ちょっと迎えに来て」
「ど、どうした」
「いいから迎えに来てっ!」
てっきり車で迎えに来るものだと思っていたところ、ハチ助はバイクで現れた。車を車検に出していたとのこと。
ハチ助のバイクの後ろに跨って車道を走っていると、ハチ助が突然急ブレーキをかけた。私は危うく転がり落ちる寸前だった。
「な、なに!!」
ハチ助はバイクを路肩に止め、両手をぶんぶん振りながら車道に駆け出した。交通量がそこそこある道路だった。
「ちょっとあんた何やってんの!!」
と、ハチ助に呼びかけると、仔猫が車に轢かれていた。
「ナナ子ちゃん、犬猫処分しないの? タロウもだけど、うちは動物が苦手なのよ」
と言われたのだ。
「なに言ってるんですか。子供が嫌いだったら子供を処分するんですか?」
「子供と犬猫は違う」
「私にとっては同じです」
「んまー、生意気なっ」
確かそんなことを言っていたような気がする。犬猫がいかに汚いかを滔々と語られ、私は怒りと苛立ちが頂点に達しとうとう爆発の瞬間を迎えることになった。
「やかましいわっ!!!」
そのままタロウ家を後にして、はらわたが煮えくり返る思いでハチ助に電話した。
「ちょっと迎えに来て」
「ど、どうした」
「いいから迎えに来てっ!」
てっきり車で迎えに来るものだと思っていたところ、ハチ助はバイクで現れた。車を車検に出していたとのこと。
ハチ助のバイクの後ろに跨って車道を走っていると、ハチ助が突然急ブレーキをかけた。私は危うく転がり落ちる寸前だった。
「な、なに!!」
ハチ助はバイクを路肩に止め、両手をぶんぶん振りながら車道に駆け出した。交通量がそこそこある道路だった。
「ちょっとあんた何やってんの!!」
と、ハチ助に呼びかけると、仔猫が車に轢かれていた。