……。




「……み、ちなみ、」



遠くから自分を呼ぶ声と



肩から伝わる揺れに、私は目を開いた。



伏せていた顔を上げると、目の前に見慣れた黒髪。



「また寝てたの?」



呆れたように優しく笑いかけるこのイケメンは中学からの同級生。


七瀬律(ななせりつ)


凍るように冷たい普段の顔からは見受けられないがオカンである



こんなアニメキャラ知ってる



「ほら、もう昼休みだよばか」



ぼーっとしてるとまた声がかかる



「うーん…七ちゃんでもさ、昼休みならもうちょっと寝ててもいいん…」



ぼやぼやと机に縋り付いていると



「いたっ」



そうやってデコピンが入る