柚木千波(ゆずきちなみ)
15歳高校一年生女子。
これ、私です。
そして
「よろしくおねがいします」
教団に立つ少年は柔らかく微笑んでそう言った。
今しがた自己紹介を終えた彼は転校生。
亜麻色の髪に、はしばみ色の目。
ヒョロリと弱そうなたたずまい
教室の窓から吹き込む真夏の潮風に揺れる白いカッターシャツから覗く手は、眩しいくらいに白い。
唇は血色がいい赤で、痛々しいほど白い肌によく映える。
音海桜馬(おとうみさくま)
言うなれば、美人系美少年。
「はぁ、」
女子が騒ぎそうな外見に、誰にぶつけるでもない不満が溢れた。
というかもうすでにうるさい。
15歳高校一年生女子。
これ、私です。
そして
「よろしくおねがいします」
教団に立つ少年は柔らかく微笑んでそう言った。
今しがた自己紹介を終えた彼は転校生。
亜麻色の髪に、はしばみ色の目。
ヒョロリと弱そうなたたずまい
教室の窓から吹き込む真夏の潮風に揺れる白いカッターシャツから覗く手は、眩しいくらいに白い。
唇は血色がいい赤で、痛々しいほど白い肌によく映える。
音海桜馬(おとうみさくま)
言うなれば、美人系美少年。
「はぁ、」
女子が騒ぎそうな外見に、誰にぶつけるでもない不満が溢れた。
というかもうすでにうるさい。