「えっ…?私に結婚の申し込みですか?」

父に呼ばれて何を言われるかと思ったら、貰い手のいない私に縁談が舞い込んできた

「そうだ、ようやくお前の嫁ぎ先が決まったのだよ。しかも、あの大国グラファイト王国だ。ルーカス様が先日のパーティーで見かけたお前に一目惚れしたそうだ」



「あのモテ男ルーカス様が…一体なぜ私を。私の噂、知らないんじゃないですか?」

「そうかもしれないなぁ、セレーナ!嫁ぎ先ではもうお転婆娘も卒業するんだぞ!」

「はいは〜い、分かりましたよ〜」

「お前は…そんなんだから妹にも先を越されるのだ」

「でもお父様、そんな私がルーカス様に結婚を申し込まれたんですから、大どんでん返しですわ。」


とうとう私もこの国を去ることになるのね。
サヴェントの民の明るい声が聞けなくなるのは寂しいわ

そうだ、明日町に遊びに出かけましょう
楽しみだわ〜