…遅い。
俺は今いつも練習をする旧音楽室でメンバーの二人を待っていた。
一時間前にドラムと雑用をこなす後輩…輝に電話した所、なんでも用事を頼まれて少し遅れると連絡があった。
…それにしても遅い。
俺がまた電話をかけようとしたのと、スライディング土下座で輝が飛び込んで来たのはほぼ同時だった。
「…っ、雷斗兄!遅れてすんません!」
「お、おう…別にいいけどよ」
その時ふと疑問が浮かび、
「輝、咲は一緒じゃないのか?」
いつも二人でいたから今回もそうだとばかり思っていたが。
「え…?咲ちゃんまだ来てないんですか?」
輝がそんな馬鹿なといった風に首を傾げた。
俺は今いつも練習をする旧音楽室でメンバーの二人を待っていた。
一時間前にドラムと雑用をこなす後輩…輝に電話した所、なんでも用事を頼まれて少し遅れると連絡があった。
…それにしても遅い。
俺がまた電話をかけようとしたのと、スライディング土下座で輝が飛び込んで来たのはほぼ同時だった。
「…っ、雷斗兄!遅れてすんません!」
「お、おう…別にいいけどよ」
その時ふと疑問が浮かび、
「輝、咲は一緒じゃないのか?」
いつも二人でいたから今回もそうだとばかり思っていたが。
「え…?咲ちゃんまだ来てないんですか?」
輝がそんな馬鹿なといった風に首を傾げた。