「ねぇ、見た見た?」
「見たよーカッコ良かった!」
「やっぱり四ノ宮先輩率いるU×Z(ユーズ)は最高よね!」
ヒソヒソ…
ザワザワ…
学校の体育館には大勢の生徒が集まっていた。
もちろん、U×Zのライブを見に。
はぁ…と、ステージ袖でリーダー兼ボーカル兼ギターの雷斗は一人溜息をついた。
何も自主的にやってるだけなのにわざわざ集まって四ノ宮先輩ー!なんて叫ばれる為にこのバンドを始めた訳じゃないんだけどな…
そう思うのも何度目かもう分からない。
その時、
「雷斗さん、大丈夫ですか?」
「…ああ、大丈夫だよ咲」
ニッと笑って顔を上げると、マネージャー兼ベースの後輩は可憐に笑った。
何せ三人しかいないバンドなので一番多く掛け持ちする雷斗を心配してくれたのだろう。
実に可愛い後輩だ。
しかし、今までメンバーにしてくれと頼まれたのは一度や二度ではない。
むしろ頼まれているのに片っ端から願い下げしている状態だ。
もちろん理由はある。
なぜなら、
「見たよーカッコ良かった!」
「やっぱり四ノ宮先輩率いるU×Z(ユーズ)は最高よね!」
ヒソヒソ…
ザワザワ…
学校の体育館には大勢の生徒が集まっていた。
もちろん、U×Zのライブを見に。
はぁ…と、ステージ袖でリーダー兼ボーカル兼ギターの雷斗は一人溜息をついた。
何も自主的にやってるだけなのにわざわざ集まって四ノ宮先輩ー!なんて叫ばれる為にこのバンドを始めた訳じゃないんだけどな…
そう思うのも何度目かもう分からない。
その時、
「雷斗さん、大丈夫ですか?」
「…ああ、大丈夫だよ咲」
ニッと笑って顔を上げると、マネージャー兼ベースの後輩は可憐に笑った。
何せ三人しかいないバンドなので一番多く掛け持ちする雷斗を心配してくれたのだろう。
実に可愛い後輩だ。
しかし、今までメンバーにしてくれと頼まれたのは一度や二度ではない。
むしろ頼まれているのに片っ端から願い下げしている状態だ。
もちろん理由はある。
なぜなら、