…ねぇ知ってる?

この島のどこかに何でも解決してくれる喫茶店があるんだって。

そんな噂がいつからか島に流れ始めた。

しかし、その喫茶店がどこにあるのかどうやって行くのかは誰も知らない。

ただやたら美味しい紅茶が出る事と依頼の仕方しか伝わっていない。

しかも、その依頼をしてくれるかどうかは店員次第で何でも月に一度しか依頼を受けてくれないんだって。

そんな噂が噂好きの島民の間で流行りに流行って、今やその喫茶店の存在は揺るがぬ噂となり…

次第に喫茶店を見つけただの、中は汚い廃墟のようだとかそんな根も葉もない噂が流行りだしたのは予定調和とでも言うべきか。

そして俺達もまたそんな喫茶店に惹かれていて…


これは誰も知らない喫茶店とその店員達の活動記録である。