「瀬戸くん瀬戸くん、ちょっと」


隣の席から手招きしてみる


なに?と近付く瀬戸くんの


ちょうど肩あたりを嗅いでみる


「!!?」


びっくりした様子の瀬戸くん


「わ……いい匂いする」


予想通り安心する爽やかな香り


「いや牧田……むりなんだけど」


手で顔を覆い俯かれた


「えっごめんもうしないから!」


「そうじゃなくて」


顔を上げ真剣な顔で見つめてきた


「襲っていい?」