もしかしたら新谷くんは気づいているのかもしれない。


私が好意をもっているって。


そうだ。


私、新谷くんに告白しようとしていたんだった。


ここで言って、振られたら逃げればいい。


私は覚悟を決めた。



「あ、あのね。私……新谷くんのことがす__」



最後まで言うことができなかった。


____新谷くんの唇によって塞がれたから。


すぐに離れたが、また唇が重なった。


突然すぎて頭が真っ白だった。


少し長いキスが終わると、新谷くんが微笑んで



「俺も、好き」



そう答えた。



「う、嘘……」



「嘘じゃない。じゃなきゃキスなんかしない」



「だ、だったらなんで協力するって……」



そうだ。


普通好きな人に自分と違う人とくっつけようなんて思わない。