係以外で話すことがほとんどなかった。


もう、諦めよう。


私のことが眼中にないとわかった今、想い続けることができない。


そう思った私は、新谷くんを少しずつ避けるようになった。


すれ違う時は顔を伏せて。


鉢合わせた時はすぐに目をそらして早足でその場から逃げた。


でもいくら避けても『好き』という想いが消えることはなかった。


授業中でもふと新谷くんを見ている時がある。


私のことが好きじゃないってわかっていても、無理だった。


このまま一生、新谷くんに片想いするのかな。