……恥ずかしすぎる。



「改めて言うけど……俺と、付き合って下さい」



「……はい」



笑顔でそう言うと、新谷くんはそっと抱きしめてくれた。



「やっと、俺のものだ」



「私たち、お互いに両片想いだったんだね」



「ほんとだよ。さっさと告れって2年の時の俺に言いたいよ」



少し背中に回してた腕を緩めて、見つめ合う。


そしてどちらともなく、唇を重ねた。










「俺、○○大学に通うことになった」



「えっ、私も………」



「なんだ、一緒の大学か。じゃあいくらでも会えるな」



私たちの恋人生活は、まだ始まったばかり。








fin.