「ふふーん。ふふふーん」

呑気に鼻歌を歌いながら、あたしは部屋に入った

「わあ!」

「これは・・・・・・すごいわね」

「金かけすぎだろ・・・・・・学園長」

あたしは叫び、聖理奈は軽く目を見開き、美里は軽くため息をつく

あたし達三人は、ここでも同じ部屋の仲間だった

あたし達の部屋は、寮と同じくらい豪華

あたし達が今いるドアから進んで行くと、初めにつくのはキッチン

リビングにはテレビが1台と布張りの長ソファが一つ

ふたつの間にあるテーブルには、ご丁寧に紅茶カップとティーパックが三人分

おまけに給湯器もあるし

そして、その反対側にはドアがあって、寝室に繋がっているらしい

寝室とは反対側のドアには、洗面所と浴室がある

ホテルか?

「さ、荷物をまとめて急いでロビーにおりましょう。今から海よ」

「うみうみー!」

「うるせぇ」

今回ばかりはチョップは喰らわなかたから、美里もちょっとはテンションが上がってるってことかな?

「水着に着替えましょう。間に合わなくなるわ」

「あ、そっか」

早く行かないとみんな待たせちゃうもんね?

瀬田先生から怒られると・・・・・・怖いかも

それに加えて水野先生から怒られるともっとヤバイわ

急ごっと

「いぇい!」

玄関で靴を脱ぎ、スキップで廊下を駆け抜ける

・・・・・・コロコロとキャリーバッグのタイヤが回って少々雑音が入っているのは気にしないでおこ

「上機嫌だな」

落ち着いて靴を脱ぎ、上がってくる美里と聖理奈

・・・・・・なんか、あたし、恥ずいんだけど