「おはよう、3人とも!」

「お、おはよぉ」

助かったぁ・・・・・・今、結菜が本物の女神に見える!

「はよ」

「おはよう、結菜。とても楽しそうね?」

キャリーバッグを教室の中にいれ、後ろの棚の前に置いておく

そこが荷物おきになってるみたいで、ボストンバッグもちらほらと置いてあった

「もちろんよ!臨海学校は泳げるんだから!」

「泳ぐんだね、やっぱり」

「ええ。泳ぐわ。そうじゃないと臨海学校じゃないでしょう」

「ま、そっか」

美里に服を選んでもらった時に、水着も選んだんだよねぇ

うん、こっちも勿論美里が選んだよ?

優凛学園は、学園専用のスクール水着がないらしく、基本どんな水着でもいいらしい

家族や元々の友達にも会えない学校だから、そこについては緩くしてるみたいだ

「おはよう、彩音」

「あ、おはよう春香!」

後ろから声をかけられたので振り返ってみると、ボストンバッグを肩から下げた春香が立っていた

優しげなピンクのブラウスに、濃紺の膝上スカートだ

春香らしいなぁ〜

「はよ」

「おはよう、悠」

悠も登場して、六人(美里と悠は地味に口喧嘩してたけど)で話していると

先生が登場

「はーい!席についてー!」

いつもの二倍くらいテンションが上がった水野先生が、るんるんスキップしながら入ってきた

先生もお泊まり、楽しみなんだね・・・・・・

やや呆れつつ席についていく生徒達一同

「今日は臨海学校だねー!今回はバスにみんなで乗るから、席はこの並びで!」

びしっと、先生はあたしたちの方を指さした

つまり、この教室での並び順ってことかな?

「そんな訳で、レッツゴー!」


結局、先生は注意事項や説明を一つもせずに、バスに乗り込む準備を始めた