ようやく、6時限目

「魔法学だーっ!」

「落ち着きなさい」

「ふぐっ・・・・・・はぁい」

あたしが叫ぶと、ぴしゃりと叱る聖理奈

なんか、娘を叱る母親・・・・・・みたいな?

「いいなぁ・・・・・・頭良くて・・・・・・」

机に突っ伏したまま、気力を失くしたように言う弥生ちゃん

あたし、そこまで頭良くないけどね?うん、絶対に違う

それより、美里や聖理奈、それに春香も悠も頭がいい

美里に至っては因数分解、解いてたし。まあ、あたしも一通り解けるけど・・・・・・あんなにスラスラとは無理だな

「はいはーい!席についてー!」

再び水野先生が登場した

それを機に、教室中にちらばっていた生徒達は一斉に席につく

「それではそれでは〜、初・魔法学を始めまぁす!」

『いぇぇぇええええぇぇぇい!!!』

聖理奈から聞いたんだけど、魔法学は全学年の憧れらしい

だから、テンションがハイなんです

「それじゃ、まず魔法の基本中の基本!魔力について、聖理奈ちゃんよろしく!」

「はい」

指名された聖理奈は、ガタンと立ち上がった

「魔力は、人間一人一人持っていますが、その量には個人差があり、その量が多いほど魔法の素質があると言えます」

「完璧!座っていいよ」

その声を聞いてから、聖理奈は椅子に座った

すご・・・・・・教科書の言葉を丸暗記してる

「じゃ、次は悠君ね。魔法について、ごー!」

「はーい」

面倒くさそうに立ち上がる悠