「ってなわけ」

「そ、そーなんだね・・・・・・」

ああ、もう

知らないことばっかり・・・・・・






















「じゃ、テレポーターで行くか」

「そう、ですね」

「ふわぁぁ・・・・・・眠いよ陸先輩ぃ」

「和也、我慢しろ」

「殺生な・・・・・・むにゃむにゃ」

パチパチ・・・・・・

あ、結斗先輩が和也先輩の頬を叩いてる

ちなみに、ただいま移動中の我らが特別系の生徒一同

どうやら、教員室のテレポーターを使うらしく

教員室と中庭は近いんだって!

で、和也先輩は陸先輩に寄りかかるように移動中

紅梨先輩が言うに、和也先輩のこの状態はいつものことらしく

「みーさと」

「ん?なんだ?」

歩きながら声をかける。相変わらずだなぁ・・・・・・

「この学園には、複数属性保持者はいないの?」

「いねぇ・・・・・・な」

「いないんだ、ふーん・・・・・・」

やっぱり、いないかぁ

人間界の魔法使いは、属性はひとつらしいの

絶対にね

魔法界の魔法使いは、複数属性保持者は沢山いる

ただ、全属性保持者はほとんどいない。ちなみに、あたしは全属性保持者のひとり

実力じゃなく、単に神崎家の血を引くからなんだけどね

はぁ〜

「失礼しまーす」

「おおっ、いらっしゃーい!」

「水野先生?!」

たどり着いた教員室

そのには、我らが初等部五年生担任の水野先生が椅子に鎮座していた

「ははーん、彩音ちゃんは知らないなぁ?」

「何がですか?」

教員室に順番に入りながら聞いた

「私こと水野夏美は特別系の先生なのです!」