彼女の願いが通じたのか、否か

人間界が誕生した

しかし、まだ荒地の状態で

それでも、彼女は構わなかった

魔法界を出て、人間界へと向かう

そこで目にしたのは──





柔らかな笑顔

楽しそうな様子

魔法界と人間界の時間の流れには異なりがあり

当時荒地だった土地は

彼女が魔法界から旅立って到着するまでに

一億年以上の時間を過ごしていたのだ

降り立った少女は、格の高い優しい者に拾われ

少しずつ感情を取り戻していった

しかし、とある夜

彼女は聞いてしまった

拾ってくれた人が

自分を人身売買にかけようとしているということを

その時から、彼女は

人を信じることが出来なくなった

"ヒドイ"

"モウ、イヤダ"

"ミンナ、シンデシマエ"

"ミンナ、イナクナレバイイ!"

その瞬間

彼女の魔法が爆発した

"死の魔法"が・・・・・・




そうして

彼女以外の人々は、全員いなくなってしまった