「嘘よ。心の中を読んだのよ」

あ、そっか。

すっかり忘れてた!しかも、同じ潜在能力系列の特別系だしね。

「あ、あたしはこれで」

隣にいた春香は小さく手を振ってどこかに行ってしまった

一体、どの属性なんだろ?

「春香は水よ。だから自然系なの」

「へぇ~」

「じゃ、あたし達も行きましょう。じゃないと、出遅れちゃうわ」

クスッと悪戯っぽく笑うと、聖理奈はあたしの手を取って歩き出した

全校生徒が集まった体育館は、その生徒が一斉に動き出す状態になった

まあ、窮屈ってわけじゃ無いんだけどさぁ

ざわざわと騒がしい室内で

どーやって集まれと?

「ねぇ、どこで集まるの?」

「ああ、あたし達は特別室で集まるのよ」

歩きながら聖理奈が答えてくれる

特別室?

「なにそれ?」

初耳なんだけど・・・・・・

「特別室って言うのはね・・・・・・」

意外と聖理奈の解説が長かったので簡潔にまとめると・・・・・・

・ 特別室は学園長室の隣にある大きな部屋 普通の教室──市立の小学校──のおよそ五倍程度

・絨毯が一面に敷かれていて、ソファはもちろん、仮眠室もついている

・ついでにテレビもラジオもキッチンも冷蔵庫もついている

「すご・・・・・・」

「でしょう?五倍って言われてるけど、もっと広いんじゃ無いかって錯覚するわ」

「へぇ・・・・・・」

優鈴学園って、規模大きすぎじゃないかなぁ