匠先輩は満足げに笑った

「決まりましたね?」

学園長が再確認をとる

「はい・・・・・・特別系八名、我らがセルリア学園におまかせください」

「もちろん、頼りにしています」

和気あいあいとした空気が漂い、彩音と学園長は笑いあった

そして、一通りの説明を受けたあと

「では、行きましょうか」

そう、彩音が切り出した

「え?」

「今から?」

突然の出発に、呆然とする特別系一同

「ええ、なるべく早い方がいいので」

当たり前のように言い放ち、そのあとから「荷物は既に送ってあります」とつけたした

本人の意思の確認もなしに送るなんて・・・・・・別に、手間が省けたから今回ばかりは許すわ

「その為に、あたしたちは来たんです───」

────セルリア学園TOP FIVEが

「「「「「「「「え・・・・・・」」」」」」」」

またもや間抜けな声を出す特別系一同

学園長と水野先生は知っていたようで、感心するような眼差しを彼らに向けた

「それでは、今から行きましょう!」

さっと立ち上がるセルリア学園の5人

彩音を除く4人が、手を突き出した

「「「「いでよ、我が箒」」」」

ぽんっと愛嬌のある音がして、箒・・・・・・というより、アニメに出てきそうな杖が等身大になって出て来た

装飾過剰な杖・・・・・・といったところね

「この後ろに1人ずつ、それぞれ乗っていただきます」

「となると、残りの4人はどーするんだ?」

東先輩が、率直な疑問をぶつける

「それに関しては、全く問題ありません」