「あなた達がいくなら・・・・・・先輩として、放っておけないわね」

小悪魔のような笑みを漏らして、紅梨先輩は言った

先輩として・・・・・・って

「そんなにお転婆なこと、しましたっけ?」

「あら、この二人だけで・・・・・・って意味じゃないわ。そこに彩音が加わったらっていう意味よ」

そう言って、ちらっと彩音の方を見る紅梨先輩

思いたる節がかなりあるのか、不自然な笑いをする彩音

「はいはーい!僕も行くー」

元気よくさっと手を挙げたのは、もちろん戸山先輩

「魔法界って、1回行ってみたかったんだー」

わくわくが抑えられない、とでもいうように、体が前後に揺れている

それを宥めるように有村先輩が肩を軽くぶつけていた

「あたしも・・・・・・いきます」

紗奈先輩が小さな声で表明した

「俺も行く」

当然のように有村先輩もそう言った

「みんな行くなら、もちろん俺もいくよ」

軽く笑って、東先輩も言う

「・・・・・・行く」

沈黙を保っていた悠も、軽く息をついて言い放った

「・・・・・・全員だね」

真奈がぽつりと呟き、笑顔で彩音が頷いた

「では、再確認いたします」

そして、あたしたちを見つめる彩音

「木谷聖理奈、山崎美里、大園悠、戸山和也、小山紗奈、園田紅梨、有村結斗、東陸・・・・・・以上八名、転入を希望しますか?」

「「「「「「「「します!」」」」」」」」

八人全員でうなずく

「決まりだな!」