「それでは、セルリア学園初等部生徒会長、神崎彩音が、セルリア学園の代表として読み上げます」

さっと立ち上がり、空中に浮いた紙束を手に取り、そう言い放つ彩音

紙束に視線を落とし、口を開いた

「木谷聖理奈、筆記試験100点満点中98点、実技試験100点満点中92点、よって合格」

え・・・・・・?

「山崎美里、筆記試験100点満点中93点、実技試験100点満点中99点、よって合格」

なんで

「大園悠、筆記試験100点満点中91点、実技試験100点満点中93点、よって合格」

どうして

「戸山和也、筆記試験100点満点中91点、実技試験100点満点中98点、よって合格」

嘘でしょう・・・・・・

「小山紗奈、筆記試験100点満点中96点、実技試験100点満点中99点、よって合格」

あたしは

「園田紅梨、筆記試験100点満点中99点、実技試験100点満点中98点、よって合格」

彼女の声を

「有村結斗、筆記試験100点満点中92点、実技試験100点満点中99点、よって合格」

彩音があたし達の名前を呼ぶ声を

「東陸、筆記試験100点満点中95点、実技試験100点満点中96点、よって合格」

毎日のように、聞いたことがある気がする

「以上、計八名は、王立セルリア学園の転入試験の合格基準に値し、我らがセルリアの生徒は、彼らの転入を心より歓迎致します」

紙束から視線を外し、ゆっくりとお辞儀をする彩音

それに習い、ほかのセルリアの生徒も立ち上がり、お辞儀をした

でも・・・・・・あたしはこの時確信した

あたしたちは、彩音と共に過ごしたことがある