「す、すごい・・・・・・」

「これ全部、セルリア学園の生徒が?」

しばらく走り続け

ほぼランニング状態で、あたしたち四人はグラウンド場にたどり着いた

「いいや?優鈴学園の五年生の皆も、特別系の皆があらかたしてくれてたからね」

箒に乗ってふわふわと浮きながら説明する真奈

そうなのね・・・・・・

グラウンド場には、力尽きた悪魔の集団が山となって積み重なっている

「それじゃあ、学園長室にいこう。後は先生に任せよう」

彩音は彼らの姿を目に入れないように、そっと校舎内に入る

ローファーを脱いで、どこからか取り出したフォーマルシューズに履き替えた

あら・・・・・・?

このフォーマルシューズは、優鈴学園指定のものよね?

あたしたちも毎日履いているから分かる

この靴を、一体どこから入手したのかしら・・・・・・

「まだ撤退命令はでてねぇぞ」

真面目な美里が彩音にとって痛いところをついた

「そういえば、そうね・・・・・・まだでていないわ」

有村先輩や紅梨先輩が伝えに来てくれるのがいつもなのだけれど・・・・・・

「ああ・・・・・・先輩達は軽くだけど怪我をおってしまって。セルリアの治癒班が頑張ってくれてるから心配ご無用だよ」

真奈が箒から降りながら伝えてくれる

よかったわ・・・・・・

「だから・・・・・・大丈夫。もう、危険な目には合わせないから。そう───したから」

前半ははっきりと、後半は小さな声で呟いた彩音