「あたしは宮本真奈。魔法界の王立セルリア学園初等部五年生のSクラス!これからよろしくね」

「よ、よろしく・・・・・・」

五年生・・・・・・あたし達と、同い年?

つまり、あのあやねさんも五年生・・・・・・?

「彩音も五年生。クラスメイトだね!」

クラスメイト・・・・・・?

妙に引っかかる

それは、別の学校でありながら真奈さん───真奈がクラスメイトと言ったことに対してではなく

まるで、前にもこんな風に言っていたような、気がしたの

「あたしたちは、皆さんを迎えに来たの」

「迎え・・・・・・?」

あたしが訝しげに真奈を見つめると、くすくすと笑う声が聞こえた

「真奈、その話は水野先生が来てからって言ったじゃん」

魔法で治癒を終えた彩音が、困ったように笑った

ちょ、ちょっと待って

「なんで、水野先生のことを知っているの?」

この学園の関係者でもない、魔法界の超名門校の一生徒に過ぎないこの二人が

なぜ、水野先生の名前を知っているのよ?

「あー、うん・・・・・・それはね」

ごにょごにょと言葉を濁す彩音

「それは置いといて、行こう」

何かを吹っ切ったように、突然彩音はあたしと美里の腕を掴んだ

「え?」

「ちょっ待ってよ!」

そして、抵抗虚しく

あたしたちは、引きずられる形で学園に向かい

真奈は、やれやれと言った感じでため息を着いた後

箒に腰掛け、あたし達を追いかけた