「あたしもよ!学園の危機はみんなで救わなくちゃ!」

「お、俺だってそうだぜ!」

「僕も、ここで戦いたいです」

「あ、あたしも!」

次々に名乗り出るクラスメイトたち

その勢いに気圧されたのか、瀬田先生はため息をついた

まさか・・・・・・

「あなた達の気持はわからなくもないですが・・・・・・いくら五年生が優秀だからといって、これだけは譲れません」

予想に反し、きっぱりと言い切る瀬田先生

そりゃそうよね

戦闘経験のある特別系ならつゆ知らず、全くを持って経験のないただの生徒

その差は歴然。きっと、そう考えたのね

「でもっ」

「自分が足でまといになりたくないのなら・・・・・・さっさと非難を────「いいんじゃない?」」

瀬田先生の言葉は、そこで途切れた

風の刃で悪魔に攻撃をした後、現れたのは───

「水野先生」

「これもいい経験だよ・・・・・・それに今日は、『助っ人』が来てくれているはずだから」

「助っ人?」

全員が首を傾げる

「うん、来るはずだから」

水野先生の顔には、いたずらっ子のような笑みが浮かんでいた

何を考えているのかしら・・・・・・水野先生

「さあ!先生達が援護するから、5年生のみんなはそれぞれついて!」

『はーいっ』

五年生のみんなは、水野先生の声とともに現れた先生一人一人のそばにつく

こうして、戦うのね・・・・・・

「学園長から特別に許可がおりてるの。だから大丈夫。それに、あの子がきてくれるはずだから」

あの子・・・・・・?

聞こえるか、聞こえないかぐらいの声量でつぶやく先生

一体、誰が?