・・・・・・・・・・7人?

足りない、と思った

なぜかしら・・・・・・あたしたちはずっと8人だった

だから、説明をした有村先輩を除けば返事をするのは7人のはず

どうして?

「どうした聖理奈。行くぞ」

急に立ち止まったあたしを心配してか、同じように足を止めて美里が声をかけてきた

危ないわ・・・・・・あたしの思い違いかもしれないのに

こんな緊急事態に、私情を持ち込むわけにわいかないわ

「なんでもないわ・・・・・・ごめんね」

「そうか・・・・・・ならいい」

そして一緒になって、その場から走り去った






「瀬田先生」

「あなたたちは・・・・・・特別系の?」

グラウンドを忙しなく行き交う先生達

その中に、瀬田先生の姿を捉えた

おそらく、今の状況を知ったのね

「悪魔の軍団が来ているようね・・・・・・・ここは危険だから、ほかの生徒達は部活棟に避難させ─────」

瀬田先生の言葉は、続かなかった

なぜなら

どぉぉぉぉん・・・・・・・

轟音が、鳴り響いたから

地面が底から盛り上がるような感覚に陥り、膝から崩れ落ちてしまう

バランスがとれないわ・・・・・・

同じようにその場にぺたんと座り込む面々

これは・・・・・もしかして

「来たわね」

「そうみたいだね」

「そうだな」

「ちっ・・・・・・ほんとにきやがって」