「あっ、俺あんま力の加減できねぇから!スマン、直樹」

敵チームのさっきボールを投げた男の子がこっちチームのさっきボールが当たった男子に謝っていた

「それは元から知ってた」

「じゃ、問題なし」

「いや、大ありだよ」

「(2人ってコントしてるわけ?)」

あたしはこの二人のやり取りを見て、終始思っていた

「さて、再開再開」

結菜がころころと転がってきたボールを拾い上げる。

「誰か投げる人ー?」

しーーん・・・・・・

「あら、じゃああたしが投げるわね!そぉれ!」

ひゅん

ばしいっ!

「いたっ・・・・・・」

「あら?ごめんなさいね、杏奈」

「大丈夫。これくらい何ともないから」

冷静沈着そうな女の子だなー。

今更だけど、この学年って20人くらいいるんだ。

普通の学校に比べりゃ、少ないでしょ?ま、当たり前だけど





そして、数十分後・・・・・・

「ぜえ・・・・・・ぜえ」

「つ、疲れたー」

「よ、よっしゃ。勝った・・・・・・」

「負けた・・・・・・」

結局、あたしのチームが勝っちゃった!

「すごいわ!彩音。一人で何人も当ててたわね!」

「えっ?ま、まあね・・・・・・あはは」

仕方ない仕方ない

これは、魔力のせいだもん

もともと運動は好きだったんだけどさぁ、魔力のせいで運動神経が良くなりすぎまして・・・・・・はぁ

「それじゃ、次行くよー」

「ま、まだあるのぉ?」

「もっちろん!次は恒例鬼ごっこ!さあ、鬼はなんと彩音ちゃん一人!」

な、なんですと?!

「はじめましょう!」

『いえーい!』

ああ、もう

誰か、早く説明して・・・・・・