あたしの体から光が溢れ、結界を貫いて黒騎士へと降りかかる

しかし、最高位の化身である黒騎士

そう簡単に消滅はしない

ただ、一回りほど体が小さくなったかな・・・・・?

それにより、黒騎士の威力は落ちた

そのおかげで、長剣の攻撃力も下がるわけで

がきんっ!

鈍い金属音がした

目の前には、あたしの張った結界に突き刺さる長剣

しっかりと握られた長剣は、あたしの結界によって弾かれた

あぶなー・・・・・・光の魔法使ってなかったら絶対貫かれてた

ふぅーと息を吐いて、次はあたしが攻撃にかかる

風の魔法陣を展開させ踏み込み、瞬時に結界を解いた

それにより、前傾姿勢になっていた黒騎士は体勢を崩し落下

剣と共にからん、どすっと音を立て、消滅した

落下による大ダメージが・・・・・・

「待ちなさい」

風の魔法陣を何度も踏み込み上へ上へと上がっていくあたしをみて、ライサが静かに言う

そして、自分もふわりと上がってきた

浮遊魔法が使えるんだ・・・・・・取得済みか

「遅い遅い。あたしの方が速いから」

浮遊魔法より、こっちの魔法陣の方が力があって勢いよく浮き上がらせる

ふふん、さすがあたし

とかなんとか思ってるうちに、ライサはあたしに追いついた

木よりも高いところにいるから、開放感抜群

「次からはスピード勝負よ・・・・・・緩い戦いは終わりにしましょう」

あたしを軽く睨むライサ

碧の瞳がまっすぐあたしを捉える

そーいや、あたし黒髪黒目のままなんだっけ・・・・・・なれない

いつも魔法の練習の時にはレモン色アイスブルーだったからなぁ