自分のせいで、和さんが傷ついていたことに

言葉には出さずとも、周りの人は少なくとも、そう思っていたことに

だから、罪悪感があったに違いない

和さんが囚われてからずっと・・・・・・もしかしたらそれより前から感じていた

苛まれていた

だけど、もう

美里を束縛する枷は、もうない

この一言で、美里は、人には見せず自分一人で背負っていた枷を壊すことが出来るの

残る枷は───

「待っててください・・・・・・和さん」

そして、過去が原因で、人間不信になった

「ライサも」

この2人を必ず、救い出す

美里の枷が無くなったのなら、残るは二人なんだよ

ライサも、心に傷をおっている

この傷は、あたしは身をもって体験していないからわからないものだけれど・・・・・・それでも

とてつもなく、キツかったんだろうな・・・・・・辛かったんだろうな

あたしなんかと、比べ物にならないくらいに

「・・・・・・あなた達は手応えがなさすぎ。手応えがあるのはそこの女の子だけ」

不意に、ポツリと呟いたライサ

はい・・・・・・?

「神崎彩音・・・・・・あなたと私とで一騎打ちなさい」

「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・はい?」」」」」」」」」

あたしとライサとで一騎打ちぃ?!

はぁ?!

なんで?

「さっきも言ったでしょう・・・・・・ここの人間達は手応えがなさすぎ・・・・・・私と戦うには全くだめ。唯一戦えるのは、あなたしかいないの、神崎彩音」

なんで名前知ってるんだ?

答えはわからないので放っておこう