光があたしの体から溢れ、孤空間に降り注ぐ

光が収まった頃、孤空間は完全に消滅していた

「すげ・・・・・・」

ぼそっと、後方からつぶやく声が聞こえた

さては美里か

「これくらい、魔法界にあるあたしが通ってた学園───国立セルリア学園のSクラスの中では当たり前なんだ・・・・・・」

恐ろしや、あたしが通ってた学園

それを聞いて、あっけに取られた様子の先輩方と悠&美里

表情見なくてもわかるわ・・・・・・

とかなんとか呑気なことを考えていると

「彩音!」

「紅梨ちゃん・・・・・・っ」

すぐ後ろ、あたしが飛んできた方向から声がする

走ってきたように息絶えだえであることがわかった

この声を、あたしは・・・・・・ううん、あたし達は知ってる

「聖理奈・・・・・・紗奈先輩!」

2人だ

あたしがまだ休んで欲しくて、置いてきた二人

きっと、少し回復したから来たんだろう

そうでなくちゃ、足でまといになると思うから・・・・・・あえてこっちに来ない

そう、紗奈先輩や聖理奈は考えるはずだ

「聖理奈、怪我は大丈夫?」

「はい。小山先輩と彩音が・・・・・・魔法をかけてくれたので」

未だに息が切れているが、聖理奈は紅梨先輩の問いかけに答えた

紗奈先輩も、大丈夫だというように全員に向かって笑いかける

「よし、全員揃ったな」

結斗先輩が確認するようにつぶやく

これで・・・・・・特別系は全員揃った

役者は揃った、的な?

うん、そんな感じだと思う

みんな揃ったら、百人力!