「さあさあ、入って入って」

「し、失礼します」

まるで自室のように言う水野先生

本当に先生だろうか?疑問持っちゃうよ

「神崎彩音さんね。学園長から話を聞いてる。流石に神崎って言ったらわかるから、神田っていう苗字にしてるから」

「ありがとうございます」

まさか、神田になってるとは・・・・・・先生、ありがとー!

神崎って言ったら、何かと疑問を持たれるのは当然だろうし

しかも、転校生だし

「初等部に転校生なんて・・・・・・何年ぶりかしらっ!」

「えっ?そんなに転校生ってこないんですか?」

「もっちろん!悲しいことにね!」

あんまり悲しんでるようには見えないけど・・・・・・

まあ、魔法の素質ってところが難しいんだよねぇ

「幼等部、初等部、高等部の三つがあって、流石に大学に行く人はもう魔法の制御ができちゃってるからないの。できてない人は即留年だからね!」

「えええ!!!」

「ま、よほどの事がないと留年にはならないから。今まででなったって言っても数人だしね」

その数人の中にあたしが新規で入りそう!

ヤバいって!

「で、何科にする?」

「何科?」

「あれ?説明もらってない?パンフレットとか」

「確か、東先輩から説明を受けました」

「あららー。東君に!」

「へっ?」

「何か、変なことされてない?」

「い、いえ何も・・・・・・」

一体何があったんだろ?

「東君ね、特別系なの」

「へー、特別系・・・・・って特別系?!」

「そう。潜在能力系列の特別系!数少ない特別系の一人!」