音楽が鳴り、ひとりの生徒が袖からステージ中央に出てきた。



ステージ衣装を着ていてかなり煌びやか。



「すごいね、眩しいや」



ライトを浴び、衣装がキラキラピカピカと光っている。



「ふはは、なにあれー。変な格好」



蘭ちゃんはお腹を抱えて笑っている。



よかった…笑えるようになったんだね。



続いて、体育館のカーテンがサーッと閉められる。



あっという間に体育館の中は真っ暗になった。



「わっ…なに?」



驚いている間に、ステージがライトアップされる。



袖から次々と人が現れ、キレッキレのダンスが披露される。



今度は全員ジャケットを着ていて、とってもスマートに決まっている。



「わー、かっこいい!!」



蘭ちゃんも興奮ぎみ。



さすがにあたしもこれには目を奪われた。