「もう…いいっ!行こう」



山下さんは男の子を促し教室を出て行った。



「あー、もう最悪だな。さっさと飲み物持って来いよ」



先輩はウンザリした顔をして、個室の椅子には座らず床にドスンと腰をおろした。



えーっ…このまま居座っちゃうんだ?



「ねー、彼女いたんだ?いないって言ってたくせに」



女の先輩は、男の先輩にベッタリくっついている。



これは…。



そしてはたから見ても明らかなほど、いちゃつきはじめる。



ただついて来たっていってたよね!?



うそー…。



「やめろってー、あの女ガン見してる」



はっ。



あたしってば、硬直してたよ。



先輩は女の先輩を軽く押し退けるけど、彼女はめげずに再びしなだれかかっている。