「別にここじゃなくても話せるよな?コソコソこんなところに隠れてるのが怪しいだろ」



「ゆっくり話せる場所がなくて…つい」



「はあ?」



「先輩だって…その人と一緒ですよね…どうして個室なんですか?」



山下さんは泣きそうになっている。



「それはっ…なんとなく。勝手について来た…なぁ、そうだよな」



勝手について来た…どこかで聞いたような言葉。



無責任だなぁ…。



先輩は一緒にいた女の先輩に同意を求めている。



「あたしたちは何でもないよ~、個室で昼寝するって言うからついて来たの。ただそれだけだよ」



女の先輩は軽い感じでそう言うけど。



例えそうだとしても、山下さんは嫌だよね…。



話し合いとはいえ、山下さんも同じようなことをしていたからなんとも言えないけど。