返された答えに残念な、心細いような気持ちになりながらも「いってきます」と告げて外へと出た。


いつもならば居るはずのラウルの姿はそこにはなく。

思わず私は辺りを見回すが、それらしき人物の姿は見えずにそっと目を伏せる。



――傍に居て欲しかったな。

いつも傍に居てくれたラウルを思い出しながら、持っている花束を思い出して慌てたように歩き出した。