今回ぐらいは素直になろうと私も仁くんの背中に手をまわした。


結局はこうやって仁くんを受け入れている自分がいるんだ。


「美桜……愛してるよ。」
「今言うな、バカ。」


ストレートに言う仁くんにドキドキしっぱなしの私。


「あ、今照れたでしょ。
声だけでわかるよ、美桜のことなんて。」


「気持ち悪っ、もうそろそろ離して。」
「んーっどうしようかなぁ。」


そして今日も仁くんのペースに流されている…………。