すると次の瞬間、目を疑うような出来事が起こった。


莉緒が佐久田さんを思いっきりビンタしたのだ。


「………っ!?莉緒ちゃん、何して……」


佐久田さんも驚いていたら………


「てめぇ、誰に手出してんだよ。
今まで散々お前のうざさには我慢してきたけどもう限界。


モデルの人が急遽来れなくなったからお姉ちゃんを連れてきてほしいって頼んだのはお前のくせにお姉ちゃんに手を出してふざけてんの?


こっちはお姉ちゃんの美しさを世に知れ渡ってほしくないのに渋々連れてきた身なんだよ。


私を辞めさせたいなら辞めさせれば?
お前がいる事務所なんてこっちがごめんだわ。


私のポジション知ってる?
この事務所の一番人気なんだよ?


私がいなくなって売り上げが落ちて困るのはお前らなんだよ?まあ別にこんな事務所にもう用はないけど。」


と、莉緒が凄い勢いで話し出した。


この口調にこの声のトーン………本当に莉緒?


私の妹の……莉緒?