「じゃあさ、この後俺とどっか行かない?
君の彼氏よりもっと楽しいこと、してあげるよ……?」
私の耳元で話す佐久田さん。
これはすごくやばいやつ………。
やめてください。
そう言って離れようとしたら………
「大人しくしないと莉緒ちゃんの仕事がなくなってもいいの?俺、社長の次に偉いんだよ?
莉緒ちゃんの仕事を奪うなんて容易い御用さ。」
勝ち誇ったような声を出した佐久田さん。
だからすぐに動きを停止した。
………私のせいで莉緒の仕事に影響するなんて、そんなこと嫌だ。
莉緒は今この仕事にすごくやりがいを感じているみたいだし………。