「お姉ちゃん、すごい人と付き合ったんだね………」


さすがの莉緒もそんな仁くんを見て驚いていた。


「じゃあ次は美桜さんとカップルショットで行きまーす。」


「あ、お姉ちゃん呼ばれてるよ。」
「う、うん……」


大丈夫だ私。
私も仁くんに見合うくらい美しいんだから。


だけど彼の元に行くのに気が引ける。


そんな私に気付いた仁くんが
「美桜。」とこっちを向いて私の名前を呼んだ。


それだけなのに胸が高鳴ってしまう。