さよなら~私の初恋~

ねぇ。私の想い伝わりますか?

今更言っても遅い。

今更後悔しても遅い。

でも私は言うよ。

この想いに蓋をするために。

だから聞いてね。最後まで。

「あなたのことが大好きでした」

「だからさようなら。私の初恋。」
2人の出会いはアプリだった。

「ネットで恋愛するのは危険」とみんなは言うけれど私はそうは思わない。

ネットで恋して何が悪いの?

ネットで恋して付き合って結婚して子供を授かる夫婦もいる。

私はその人のことをすごく尊敬する。

ネット恋愛はきっと周囲からの反対もあり大変だろうけど、お互いに好きあっていたら別にかまわないのではないかと私は思う。

ネット恋愛だろうが合コンだろうが普通の恋愛だろうが2人の間に愛があるのならそれでいいのではないかと私は思う。
私が最近はじめたアプリ「マッチングアプリ」。

マッチングアプリの良いところは両思いにならないとトークができないと言うところ。

この日も何気なしに「いいね!」「イマイチ…」に振り分けしていた。

ふと手が止まった。

加工が入ったプロフィール写真だったけど、かわいい系の顔立ち、住みは遠いけど1歳差で第一印象は真面目そうな子。

その子に一目惚れした私はすぐに「いいね!」をした。

「いいねありがとうございます。
よろしくお願いします!」

すぐに返事が返ってきた。

これが2人の出会い。
「なんて呼んだらいいですか?」

「みくとかみくちゃんとか適当に呼んでください」

「わかりました。みく呼びしますね。
りきとって呼んでください」

「わかりました。りきとって呼びます」

私の名前は岡田未来(もりた みく)。

そして彼の名前は尾形力斗(まつおかりきと)。

趣味の話、学校の話をして楽しかった。

「よかったらL○N○交換しませんか?」

「いいですよ!」

「ID:××××検索お願いします」

「わかりました!」
「追加しました!」

「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

「こちらこそです。タメでいいですよ」

「じゃあ、お互いためにしましょ?」

「わかった!」

「あ、方言きついかもやからきつかったら言って」

「はーい」

「みく、何歳?」

「19だよー。りきとは?」

「17」

「年下かぁ。若くて羨ましい」

「なんで笑
俺は早く就職したい」

「それはうちも同じ!でも後1年学校やぁ」

「お互いがんばろ!」

「うんっ」

「ねぇ、電話できる?」

「うん。する?」

「したい!」

「じゃあ、かけるね」
♪着信音

「はい笑」

「なん笑いよん?」

「いや、笑」

「嬉しん?」

「うん//」

「嬉しんか。俺も嬉しいよ笑」

「うん///」

「てれちょー笑」

「うっさい笑」

「かわいいのー笑」

「いやいや笑」

「かわいいのー笑」

「んーん笑」

「かわいい笑」

「んー、、ありがとっ」

「うん笑」

その後色々な話をした。

「じゃあ今日はもう遅いから寝よっか」

「うん、わかった」

「おやすみ」

「おやすみ」

プープープー

電話が切れた。
5:58
「おはよっ」

7:00
「おはよー」

「おはよ!起きるの遅いね笑」

「遅くない!みくが早すぎるだけ」

「そーかな?
学校の日は早く起きんと間に合わん」

「いつも家何時に出よん?」

「6時50分頃かなぁ」

「はやいねっ。俺は7時30分」

「おそっ笑」

「まぁね笑」

8:00
「じゃあ授業行ってきます!」

「行ってらっしゃい!」