時々喧嘩はするけど、彼との話はとても楽しかったし私の生きがいだった。
彼を失う、そんなこと考えてもいなかったんだ。
このまま遠距離恋愛を続けて、将来的には結婚して子供を産んでシワシワのおじいちゃん、おばあちゃんになるまでずっと一緒にいたかった。
なのになんでこんなことになっちゃったのかな。
私達、あの時会わなかったら、まだ恋人同士でいられたのかな。
彼の気持ちは私にはわからない。
でも、私は本気で君を愛してた。
今日は2月14日、バレンタインデー。
この日は運良く学校が休みだったから彼が学校に行っている間にお菓子作り。
友達と家族にあげる!
「学校終わった!」
「おつかれさま!」
「うんっ」
「今日はバレンタインだからお菓子作ったよ」
「いいなぁ。何作ったん?」
「チーズケーキとトリュフ」
「俺にも作って笑」
「じゃあ、会う時にあげる!」
「ほんと??」
「うん!」
「ありがと笑」
「はーい」
今日は彼と初のお泊まりデート。
1泊2日なんだけどすごく楽しみ。
この時は、このデートが最初で最後になるなんて思っても見なかった。
「いよいよだね」
「そーだね」
「緊張する」
「俺も」
「めっちゃ緊張する」
「うん」
「会ったら幻滅されそう」
「せんよ笑」
「ほんとに??」
「うん笑
俺が幻滅されそう」
「それは絶対ない」
「ほんとに??」
「うん!」
「そっか」
「うん」
16:30
「駅着いたよ!」
「じゃあ行くわ」
「はーい」
「みく?」
「うんっ」
「今から何する?」
「んー」
「ホテル行く?」
「うん!」
「はぁー、疲れた」
「はやから?笑」
「うんっ」
「まぁ長旅だったもんね」
「うん」
「おつかれさまです」
「はい笑」
「トランプする?」
「うん!」
「俺、持ってきた」
「うちも持ってきたのに笑」
「みく、忘れそうだったから」
「あー、確かに笑」
「赤と青どっちがいい?」
「赤」
「じゃあ青で」
「なんそれ笑」
「笑笑」