さよなら~私の初恋~

6:00
「おはよっ」

7:00
「おはよっ」

「うん!」

「うん!」

「学校だるいー」

「それな笑」

「うん笑」

7:20
「今駅着いたとこ」

「早いね笑」

「そー?」

「うん笑」

8:00
「じゃあ学校行ってくる」

「行ってらっしゃい!」

「行ってきます!」

「みーく」

「ん?」

「だいすきっ」

「ばか、うちもだいすきっ」

「きつー笑」

「こっちのセリフ笑」
それから2週間程、このような会話が続いた。

付き合って2週間と言う短い時間だけど彼のことについて色々わかった気がする。

彼は、朝が弱く学校の日は7時に起き、休日は9時に起きる。

彼は、夜が強く基本24時から25時の間に寝る。

彼は、すごく甘くて必ず「だいすきっ」「ちゅ」「かわいい」などを言う。

彼は、甘えん坊で「好きって言って?」と言ってくる。

彼は、頭がよく、学年でトップ10入り、クラスで2位らしい。

彼は、いじめっ子で、「あー、茉優かわいいなぁ」など他の女の子(女優さん)の名前を出し私の反応を聞いて楽しんでいる。

彼は、嫉妬深くて、「大志(俳優さん)かっこいい?」って聞いてきて「かっこいい」って答えたら拗ねる。
時々喧嘩はするけど、彼との話はとても楽しかったし私の生きがいだった。

彼を失う、そんなこと考えてもいなかったんだ。

このまま遠距離恋愛を続けて、将来的には結婚して子供を産んでシワシワのおじいちゃん、おばあちゃんになるまでずっと一緒にいたかった。

なのになんでこんなことになっちゃったのかな。

私達、あの時会わなかったら、まだ恋人同士でいられたのかな。

彼の気持ちは私にはわからない。

でも、私は本気で君を愛してた。

今日は2月14日、バレンタインデー。

この日は運良く学校が休みだったから彼が学校に行っている間にお菓子作り。

友達と家族にあげる!
「学校終わった!」

「おつかれさま!」

「うんっ」

「今日はバレンタインだからお菓子作ったよ」

「いいなぁ。何作ったん?」

「チーズケーキとトリュフ」

「俺にも作って笑」

「じゃあ、会う時にあげる!」

「ほんと??」

「うん!」

「ありがと笑」

「はーい」
今日は彼と初のお泊まりデート。

1泊2日なんだけどすごく楽しみ。

この時は、このデートが最初で最後になるなんて思っても見なかった。
「いよいよだね」

「そーだね」

「緊張する」

「俺も」

「めっちゃ緊張する」

「うん」

「会ったら幻滅されそう」

「せんよ笑」

「ほんとに??」

「うん笑
俺が幻滅されそう」

「それは絶対ない」

「ほんとに??」

「うん!」

「そっか」

「うん」
16:30
「駅着いたよ!」

「じゃあ行くわ」

「はーい」
「みく?」

「うんっ」

「今から何する?」

「んー」

「ホテル行く?」

「うん!」