『好きだよ。付き合って。』

な、と彼女が目を見開く。

それでも、続ける。

だって、今日はもう、卒業だから。

最後のチャンスだから。

彼女が、何かを言おうとする。言いたい事は分かる。だけど、口は、挟ませない。

『この前、僕の事、恋愛感情で好きって言ってくれたでしょ?』