暑い…

  暑い


 暑い…!!!


『暑ぃ!このくそ!』

「!?!?つ………」


私は近くにあったゴミ箱を軽く蹴飛ばした。

加奈は驚いた顔をしている。


『イライラするぅ…暑いぃ…』

「………ぶっ」


加奈が私を見て吹き出した。


『な…!!なによぉ!!まじ暑いじゃん!!』

「…くくくっ……ごめ……ふは…」

『……うー…』


私は笑い転げる加奈に、意味不明な卯なり声をあげた。

自分のしたことが少し恥ずかしくなって、私は口を尖らせた。