「君は、エリア51を知ってる?」

エリザベスはこう訊ねてきた。

「テレビで名前を聞いたことがあります。確か・・・アメリカにある、謎に包まれた基地って内容だったと思うんですが・・・」

前にテレビ特集で見たことがあるのだ。

「そのエリア51では、マット捜査官から内容は聞いたでしょうけど、ロズウェル事件という事件の、真相が書かれた資料が保管されてあるのよ」

「それで?」

「30年前の1997年、ある組織がエリア51に潜入し、その資料を盗もうと試みたわ。施設の警備はとても厳重だったのにも関わらず、資料の置かれている部屋まで侵入を許してしまった。しかし、関係者以外の人物が資料に手を触れた途端に警報が鳴る仕組みになっていて、侵入者が資料に触れた途端、警報が鳴り響き、駆けつけた警官に見事hive(蜂の巣)にされてしまったそうよ」

「・・・」

話が見えてこない。なんで俺がこんな目にあうはめになったのか、説明してくれるんじゃなかったのか?
だがとりあえず、ここは黙って聞く事にした。

「そして、侵入者は永遠の眠りにつく前に一言だけこう呟いたそうよ」

「over.....」