「あっえと、私…は…。」

「いーよ。無理に答え出さなくって。
いつかきければいい。」

麟華の頭をポンと叩いて、赤根は家の方へと歩き出した。

「私っ!」

麟華は赤根の方を向いてたちあがった。

「好きとかよくわかんないけど、赤根くんが言ってくれた言葉とか、本当に嬉しくって。だからっ、あの━━━」

「それは、俺じゃなくても出来んじゃん?今まで言ってくれた人がいなかっただけでしょ?それを好きとは言わないよ。」

赤根はにこりともせずにまた歩き出した。