ちらちらと手元と紙を何度も赤根が見ている。

「あった?」

そうきいた麟華に赤根は笑顔で

「あった!」

と答えた。

「蜂谷は?」

麟華の受験票を奪い取って赤根が探す。

「あるよ。」

言ったのは麟華だった。

「私の番号。ほら、あそこ。」

指を指した方向に赤根が目をやる。

やったな!といいながら麟華をみてから麟華の後ろにたつ赤根の友達と喋りだした。

赤根の友達も合格だったようだった。