それでも母親は麟華を殴り、蹴った。

「青萩高校。行けなかったら死ね。」

青萩高校は市内で一番に頭のいい高校。

ふらつきながらたった麟華の背中をもう一度蹴り、母親はその場をさった。

血が流れているところを手で押さえながらふらふらの階段の方へ歩いたとき玄関の扉が開いた。

「ただいま。」

そう言いながら入ってきたのは麟華の父親だった。