受験生になってから、

赤根が公園に来ることはなくなった。

一人公園のベンチに座ってちらほらと光る星空を見上げた。

麟華は高校のことはとくに考えていなかった。

母親もとくになにを言うでもなかった。



家に帰ると母親が麟華に言った。

「お前、遅くまでうろうろしてていいと思ってんのか!高校行かなかったらぶっ殺す!!」

そういって麟華を2、3回殴った。