夜、

公園向かうとベンチには誰かが座っていた。

近づいていくと、それが赤根だったことがわかった。

「よお。」

そういって軽く右手をあげた赤根が座れよとベンチの空いたスペースを叩く。

「また泣きにきたのか?」

少し意地悪げにきく赤根に違うと反抗する麟華。

「今日は遅かったんだな。」

公園の時計を見上げながら赤根が呟く。