「じゃあな」

そういいながら麟華の頭をポンと叩いてみせると、きた方向へと歩き出した。

「変なやつ」

叩かれた頭に手をおいて小さく呟くと

なんかいった?と振り返ってきた。

「俺耳だけはいいからさ。時間遅いから早く帰れよ。」

それだけ言うと走って帰っていった。