優 ねぇ……………どこにいるの?……………ここは………どこ?
輝 優(ゆう)………キミとはもうさようならだ
優 待って!ねぇ…………輝(こう)!………待って!


優 ………っ!………夢………か…………


この話は輝が死んでから僕が死ぬまでの話なんだけどその前に軽く僕と輝の話をするね。

僕と輝は二卵性の双子。僕は小さい頃から病院に入退院を繰り返していて、そんな僕を励ましてくれるように兄の輝は僕を楽しませてくれた。
15歳のとき、輝にぃは僕を見捨てて家を出ていってしまったんだ。最後に輝にぃを見たのは輝にぃの葬式の日だった。15歳ときにはもう余命3年だったんだって。がんだった。悲しかった。何も…………何もしてあげられなかった。時々おいてかれる夢をみた。そうしているうちに僕にも黒い雲がやって来ていた。